効果的な節約術を費目別に紹介! 節約成功のためのルールも押さえよう
効果的な節約術を費目別に紹介! 節約成功のためのルールも押さえよう

節約してお金をためたいと思っても、何からはじめれば良いかわからない方もいるかもしれません。節約は、毎月の収支の把握・無駄遣いの防止からはじめるのがおすすめです。そのうえで、住居費・水道光熱費・食費などの費目別の節約術を実践しましょう。ここでは、効果的な節約術や、節約成功のために意識したいルールなどを解説します。ぜひ参考にしてください。


無理のない範囲で家計簿をつける


節約したいからといって、やみくもに支出を削るのではなく、収入に見合う支出の範囲を知っておく必要があります。まずは、毎月どれくらいの収入・支出があるのかを明確にしましょう。

ただし、家計簿を細かく完璧につけようとすると、負担になって続かないかもしれません。最初は大まかにでも「支出傾向を把握すること」を目標にするのがおすすめです。紙の家計簿よりも手間なく支出傾向を把握できる、家計簿アプリを活用してみましょう。

また、家族の協力を得るために、節約の目的や家計の状況を家族と共有しておくことが大切です。


キャッシュレス決済を活用する


クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は、利用履歴を一覧で確認できるため、無駄遣いを防止しやすいのがメリットです。Web明細にすれば、スマートフォンでいつでも利用履歴を閲覧できます。

それでも「お金を使いすぎてしまうのが心配」という方は、クレジットカード会社の使いすぎを防止するサービスなどを活用してみてはいかがでしょうか。例えば、あらかじめ指定した1ヵ月の利用金額を超えると、リアルタイムで通知が届く設定にしておくなどの活用方法があります。

また、キャッシュレス決済では、支払いと同時にポイントもたまります。買い物だけでなく、公共料金や光熱費の支払いも口座引落しからキャッシュレス決済に変更すれば、効率良くポイントをためられます。


【費目別】おすすめの節約術

【費目別】おすすめの節約術

支出は、住居費・水道光熱費・通信費などの「固定費」と、食費・日用品費・被服費などの「変動費」に分けられます。

ここでは、固定費と変動費のおすすめの節約術について費目別に見てみましょう。


固定費の節約術


固定費とは、毎月または定期的に、決まった額の支払いがある費目のことです。一般的に、家計全体に占める割合が変動費よりも大きく、一度削減すれば節約効果が持続するため、節約しようと思ったら固定費から見直すのが効果的です。


住居費


賃貸住宅に住むなら、家賃は収入の30%程度までに抑えるのが理想的とされています。例えば、1ヵ月の収入が30万円なら「30万円×30%=9万円」です。家賃が10万円以上の物件に住んでいる場合は、住居費にお金をかけすぎているかもしれません。

一方、持ち家に住むなら、住宅ローンの返済比率は年収の20~25%程度が目安とされています。世帯年収が400万円のケースでは「400万円×20~25%=80~100万円」なので、年間返済額は100万円以内となる計算です。

これらの目安を参考に、引越しや住宅購入のタイミングで、収入に見合う住居を選びましょう。


水道光熱費


電気代やガス代の節約術には、電力会社・ガス会社を乗り換える方法や、料金プランを変更する方法があります。電気・ガスの自由化(契約する会社を自由に選べるようになったこと)により、以前よりも節約しやすくなりました。

また、水道代については、家庭で水を最も消費する「お風呂」での節約を心がけましょう。湯船の残り湯を洗濯に使う、シャワーをこまめに止めるなどの方法が効果的です。


通信費


通信費を節約するなら、携帯電話の料金プランを見直したり、不要なサービスを解約したりしましょう。

さらに大きな節約効果を得たい場合は、大手キャリアから格安SIMに乗り換える方法があります。格安SIMに乗り換えるだけで、毎月数千円程度の削減が期待できます。


保険料


複数の生命保険に加入している場合、保障内容が被っているかもしれません。保障内容が重複しないように見直すことで、保険料の節約につながります。

また、結婚や子育て、引越しなどライフステージが変わるときは、保障額などを見直すのに適したタイミングです。保障内容の重複を一度チェックしただけで終わりにするのではなく、ライフステージの変化に合わせて定期的に保険を見直しましょう。


変動費の節約術


変動費とは、その時々で支出額が変わり、予測がつきにくい費目のことです。


食費


食費を節約する場合は、栄養価が高く、値段も安い旬の食材を取り入れるなどの工夫をしましょう。お金をかけずにお腹を満たそうとすると、炭水化物などに偏った食生活になるリスクがあるため注意が必要です。食材は、安いときにまとめ買いし、小分け冷凍して使い切るようにすると、時短にもなっておすすめです。

また、ペットボトル飲料を毎日購入している方は、水筒での持参を検討してみてください。110円の商品を購入していたなら、1年間で4万円ほど削減可能です。併せて、ランチはお弁当にすると、節約になるだけでなく、健康面でもメリットがあります。

さらに、プライベートブランド商品も節約に有効なアイテムです。コンビニエンスストアでも、プライベートブランド商品なら割安に購入しやすいため、チェックしてみましょう。


日用品・被服費


日用品や被服は、事前にインターネットなどで値段を比較してから購入するのがおすすめです。リユースショップやフリマアプリを活用すれば、さらに手頃な値段で購入できる可能性があります。

買うものはあらかじめリストアップして、無駄遣いを防ぎましょう。


趣味・娯楽費


趣味・娯楽費の節約術として、契約中の「サブスクリプションサービス」を見直しましょう。サブスクリプションサービスとは、毎月定額の料金を支払うことで、対象となる商品やコンテンツを好きなときに借りて利用できるサービスです。

動画・音楽・書籍・洋服・家具といった幅広いジャンルでサービスが提供されています。

あまり多く利用していないものは、サブスクリプションサービスを契約するよりも、その都度購入したほうが良いかもしれません。

また、お金がかからない趣味・娯楽を見つけるのもポイントです。公園でスポーツやピクニックをする、図書館で読書する、サイクリングをするなど、新しい楽しみを探してみてください。


思考を変える!節約を成功させるためのルール

思考を変える!節約を成功させるためのルール

前章の節約術を実践するうえで、意識したいポイントを5つ紹介します。


「安いから」という理由だけで選ぶのはNG


値段だけを見て買い物をすると、質が悪くすぐに買い替えることになったり、あまり気に入らずに使わなくなったりして、無駄な支出が増えてしまいかねません。

一方で、高価なものでも長く使えるものなら、長い目で見ると節約につながる場合もあります。したがって、購入するときはコストパフォーマンスで判断しましょう。


時間を置いて「必要」かを見極める


便利なものや節約につながりそうなものを見ると、「あったら良いな」と思い、買ってしまうことがあります。しかし、「欲しいもの=必要なもの」とは限りません。

今すぐ買わなくても困らないものは即決せず、「似たようなものを持っていないか」「家族で使えるものか」など、時間を置いて必要性を検討しましょう。


貯蓄は先取りでする


「節約できたら残ったお金を貯蓄に回そう」と考えていると、なかなかお金はたまりません。貯蓄するお金は先取りして、残ったお金でやりくりしましょう。

また、財形貯蓄や定期預金など、貯蓄に回したお金は簡単に引き出せない状態にしておくのがおすすめです。

もし使い道が決まっていないお金があるなら、NISAでの積立てやiDeCoも活用してみましょう。NISAとは、長期的な資産形成をサポートしてくれる非課税制度のことで、お金を運用して得る利益が非課税になるのが特徴です。

一方のiDeCo(個人型確定拠出年金)とは、将来に向けて掛け金を運用し、公的年金とは別に給付を受けられる私的年金制度を指します。NISAと同様に、運用で得る利益は非課税です。

※NISAやiDeCoを検討の際は、元本割れリスクや手数料等の費用、原則60歳まで引き出しができないこと(iDeCoのみ)などのデメリットもご理解のうえ、ご自身の判断で実行いただくようお願いいたします。


年会費


クレジットカードの年会費は、無料から数万円程度まで幅があります。一般的に年会費の高額なカードはサービスが充実していますが、年会費はカードを利用しなくても発生するので、自分に必要なサービスが見合った費用で提供されているかという観点から判断するとよいでしょう。

クレジットカードを持つのがはじめてなら、まずは年会費の安価なものを選んでみるのがおすすめです。


毎月の家計とは別にイレギュラーな支出に備える


冠婚葬祭・家具や家電の故障・医療費などの急な出費により、節約を意識してコツコツとためたお金がなくなってしまうケースがあります。

貯金が減るだけでなく、「頑張って節約してきたのに」と節約の意欲も削がれてしまいかねないため、臨時支出用のお金は毎月の家計とは別に捻出することが大切です。

「いつ発生するかわからない」臨時支出のほか、車検費用や固定資産税の支払いなどの「常時ではないが一定期間ごとに発生する」支出も同様に考えましょう。

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