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家賃、水道光熱費、日々の食費など、生活費をすべて自分の給料でまかなわなければいけない1人暮らし。実家暮らしとは違って、貯蓄が難しいのでは?と考えてしまいますよね。しかし、日々の習慣をちょっとずつ変えていけば、生活費を節約し、貯金に回す金額を増やすことができるのです。ここでは1人暮らしの人は必見の節約術について解説します。
節約を実践する前に
節約を実践する前に、まず現状自分が何にいくら使っているのか、生活費の実態を把握して、出費の多い費目を見つけましょう。同時に、いつまでに、何のために、いくら貯蓄するか目標を決めます。
現状の毎月の出費を把握しよう(固定費・変動費を分ける)
節約は、“お金を使わず我慢する!”と漠然と出費を抑えるよりも、毎月の出費の中で削減できる費目を見つけるほうが効率的です。そのためにも、毎月の出費内容を確認するところから始めます。毎日何にいくら使っているか、支出の内容と金額を家計簿アプリなどに記録すると良いのですが、これまで家計管理をしていなかった人は少々手間に感じるかもしれません。
そこで家計管理初心者には、以下の方法がおすすめです。
(1)支払いの際はレシートを受け取って保管する
(2)デビットカード、クレジットカード、電子マネーなどの支払い履歴を月末にチェックする
(3)出費を固定費(家賃、水道光熱費、通信費など)と変動費(食費、日用品代など)に分けてノートやアプリにメモをする
(4)可能であれば、さらに家賃、水道光熱費、食費、娯楽費など費目ごとに出費を細分化する
上記の方法に限らず、まずは自分が続けやすい方法で、毎月の出費額・用途を管理するところから始めましょう。
浪費しやすいサービスをチェックしよう
毎月の出費傾向を把握できたら、出費額が多い費目をチェックしましょう。特に変動費において、本・雑誌の購入費、映画鑑賞費など趣味関連のものはお財布の紐がゆるんでしまいがちです。趣味関連で頻繁に利用が考えられるなら定額制サービスやサブスクリプションサービス(サブスク)の利用もおすすめです。
しかし、定額制サービスやサブスクは毎月ある程度の頻度で利用していないと、かえって無駄遣いにもなりえるので注意しましょう。同じことは、スポーツジムや習い事などにもいえます。出費の優先順位を考え、今自分に必要なものかを見直して、“なんとなく利用している”程度であれば思い切ってやめたほうが、節約につながります。
目標とする金額を決めておこう
目標もなしに節約を始めるとモチベーションを保てずに、途中で挫折してしまうかもしれません。「いつまでに(期限)」、「何のために(目的)」、「いくら(金額)」貯蓄するかを具体的に決めることが大切です。
“老後のために”、“何かあったときのために”など、将来のために貯蓄したい人もいると思います。そんな人も最初は、「来年の夏休みまでに、沖縄旅行費として10万円」など、自分の趣味に関係した目標を立ててみてください。節約生活にはさまざまな点で我慢がつきものなので、慣れるまでストレスを感じるでしょう。しかし、我慢の先にご褒美のような目標があれば、モチベーションを持続できます。このような達成しやすい目標で成功体験を重ねて、節約生活に徐々に慣れていきましょう。
1人暮らしの基本的な節約方法3選
生活費には、毎月一定額の支出が発生する家賃などの固定費と、月によって支払う額が変わる食費や日用品費などの変動費があります。節約を始めるには、まず固定費の部分を見直して、その分を先取りで貯蓄するしくみをつくるといいでしょう。
1人暮らしの基本的な節約方法
- キャッシュレス決済を利用する
- 家計簿(アプリ)をつける
- 先取り貯蓄をする
1.キャッシュレス決済を利用する
生活費の支払いには現金でなく、クレジットカードなどのキャッシュレス決済の利用がおすすめです。日常の買い物だけでなく、水道光熱費やスマホの利用料など毎月支払う固定費もクレジットカード払いにすれば、ポイントが自然と貯まっていきお得です。毎月特定の日に一括して口座から引き落としになるので家計管理も楽に。クレジットカードと連携するアプリを入れれば、いつでも好きな時に利用明細を確認できます。
特にクレジットカードのポイントは、賢く貯めて使うのが節約のコツです。三井住友カードの「Vポイント」なら、ご利用金額200円(税込)ごとに1ポイント(0.5%)が貯まります。貯まったVポイントは、カードの支払い金額に充当できるほか、スマートフォンアプリ「Vポイント」を使ってネットショッピングなどで利用することも。さまざまな使い道があるので、手間なく節約したい女性にはとってもおすすめです。
2.家計簿(アプリ)をつける
貯蓄をすることで生活費が足らずに困ってしまう人は、支出額とその内容の見直しが必要かもしれません。まずは家計簿をつけて、自分がどのようにお金を使うのか把握しましょう。
ノートにつける家計簿も良いのですが、クレジットカードや電子マネー、銀行と連携できる家計簿アプリなら、キャッシュレス決済などの利用履歴が自動入力されるため、管理も簡単です。事前に登録しておけば、自動で支出明細を費目ごとに分けてくれ、支出の内訳もグラフなどでわかりやすく表示してくれます。買った商品の詳細を記録、見直しなどをしたい場合は、レシートをもらっておくといいでしょう。
3.先取り貯蓄をする
毎月の生活費の残りを貯蓄しようとしていませんか?お金が残っているとつい使ってしまう人は、この方法ではお金が貯まりにくいかもしれません。確実に貯蓄をするには、給料日当日、生活費になる前に貯蓄分を積み立てる「先取り貯蓄」がおすすめです。
先取り貯蓄をするには、自動で貯蓄用口座にお金を移動させるしくみをつくりましょう。銀行などの「定額自動入金」サービスを利用するほか、会社の福利厚生に「財形貯蓄制度」や「企業型確定拠出年金(企業型DC)制度のマッチング拠出」などがあれば、給与から天引きされるので自動的に貯めることができます。
会社で企業型DCの制度がない場合、「個人型確定拠出年金(iDeCo)」でも自動的に貯めることできます。また、すでにマッチング拠出型ではない企業型DCに加入している場合は、加入状況に応じてiDeCoにも加入することが可能です。
確定拠出年金は原則60歳まで資産を引き出すことはできません。ただし、法令で定められた要件を満たす場合のみ、脱退一時金として受け取ることができます。
食費の節約方法5選
生活費の中でも、毎日の食事にかける「食費」は、工夫次第ではやりくりしやすい費目です。外食よりも中食、自炊を心がけて、無用な買い物がないように気をつけましょう。
食費の節約方法
- 自炊をする
- 惣菜を利用する
- 外食や出前(デリバリー)、テイクアウトは毎月の上限金額を決める
- ふるさと納税を活用する
- そのほかの食費節約アイデア
1.自炊をする
同じメニューを食べるなら、外食より自炊のほうが安く済むため、節約をしたい人は自炊を心がけましょう。料理が苦手な人は、まず主食であるお米を炊くことから始めてみてください。何合かまとめて炊いて冷凍保存しておけば、おにぎりにしたり、ふりかけをかけたり、卵かけごはんにしたり、中食の惣菜と一緒に食べたり、なにかと重宝します。また、パスタをレンジで茹でて、市販のパスタソースをかけるだけでもいいですね。少しずつレパートリーを増やしていきましょう。
作り置きのおかずをまとめて作る
少しずつレパートリーが増えてきたら、簡単なおかずの作り置きに挑戦しましょう。
仕事をしながら毎日の自炊は難しいので、休みの日におかずの作り置きをするのがおすすめです。お弁当にもぴったりですし、一気にまとめて作ることで購入した食材を余らせることなく使いきることができ、結果的に節約につながります。また、アレンジをすれば飽きずに食べきることができます。
冷凍にしておけばさらに日持ちが増し、おかずの種類も豊富になります。
2.惣菜を利用する
1人暮らしの場合、メニューによっては自炊よりも惣菜を買うほうが安くなることもあります。例えば餃子なら、具材を買ってしまうと1日では食べきれない量ができるうえ、食材費も高くなりますが、惣菜ならその日食べる分だけ買うことができます。また、今は必要な材料が揃っているミールキットも多くあるので、上手に利用しましょう。
3.外食や出前(デリバリー)、テイクアウトは毎月の上限金額を決める
節約のために自炊を頑張ろうとする心がけも大切ですが、たまの息抜きも必要です。カフェでの一息や、友人とのランチタイムも必要な時間。外食やデリバリー、テイクアウトに頼るのもアリです。しかし、1ヵ月で使って良い上限金額(予算)を決めて、その中でやりくりするようにしましょう。
4.ふるさと納税を活用する
ふるさと納税の返礼品はその土地のおいしい名産品も多いです。米どころであればおいしいお米、和牛の産地であればおいしいお肉の返礼品など。うまく活用すれば、食費を減らしながらもちょっと贅沢な食を楽しむことができます。また寄附金控除が受けられるのもメリットです。
5.そのほかの食費節約アイデア
・安く食材を購入できる店舗をリサーチ
スーパーでもお肉が安いところ、野菜が安いところ、業務用など得意なジャンルが異なります。住んでいる地域にどんな店舗があるのか、お店の特売日やポイントアップデーなども併せてチェックしましょう。
・安い食材だけを買う/あらかじめ考えた献立に合わせて必要なものだけ買う
料理に慣れている人であれば、スーパーや食料品店でその日に安い食材を買って調理することで節約できます。慣れていない人は、3日間分の献立を考え、必要なものだけを買うほうが無用な買い物をせずに済みます。パスタや缶詰など、長期間保存がきくものは特売日や業務用スーパーを利用したまとめ買いがおすすめです。ただし、まとめ買いをするときは必ず賞味期限内に消費できる分だけを購入しましょう。
・ベランダやキッチンでガーデニング
ハーブやミニトマトなど、ベランダや室内でも育てやすい植物を種や苗から育てて、食材に利用するという手もあります。最近では雑貨店などにキッチンガーデン用の水耕栽培キットも販売しており、普段は室内にインテリアとして観賞して、実や葉がなったら収穫できるので一石二鳥です。